建物に関する個別的要因
個別的要因とは、不動産に個別性を生じさせ、その価格を個別的に形成する要因をい う。建物の各用途に共通する個別的要因の主なものを例示すれば、次のとおりである。
1. 建築(新築、増改築等又は移転)の年次
2. 面積、高さ、構造、材質等
3. 設計、設備等の機能性
4. 施工の質と量
5. 耐震性、耐火性等建物の性能
6. 維持管理の状態
7. 有害な物質の使用の有無及びその状態
8. 建物とその環境との適合の状態
9. 公法上及び私法上の規制、制約等
なお、市場参加者が取引等に際して着目するであろう個別的要因が、建物の用途毎に異なることに留意する必要がある。