不動産賃貸事業等における運営費用の運営収益(総賃貸収入:Gross Income / Effective Gross Income)に対する割合(運営経費率:Operating Expenses)をいい、賃貸収入(賃料収入や駐車場収入等)を得るために、どの程度の運営費用が費やされたかを計る指標である。
鑑定評価においては、通常、維持管理費、水道光熱費、修繕費(資本的支出等の大規模修繕費用は除く)、テナント募集費用等、公租公課、損害保険料、その他費用を運営費用として計上する。
OER=運営費用/運営収益
低いOERは、経費が少なく効率的に運営されていると判断され、高いOERは、 経費が多く収益性に課題がある可能性がある。新築物件は低めに、築古物件は高めに算出されることが一般的であるが、極度に低いOER(概ね10%以下)が算出された場合は、新築物件であっても運営費用が適切に査定されたかどうか、再検討する必要がある。