2016年地価公示価格から見えてくるもの

1、高度商業地の最高地価

(1)大都市最高地価の比較

公示価格

公示価格

最高地価東京(銀座)と大都市の高度商業地最高地価のランク

最高地価東京(銀座)と大都市の高度商業地最高地価のランク

右表は最高地価東京(銀座)と大都市の高度商業地最高地価のランク付です。順位は違和感がありませんが、大阪・横浜・名古屋は東京(銀座)の30%未満で、神戸・札幌・仙台・さいたま・広島は東京(銀座)の10%未満です。それにしても5位福岡の坪2300万円(6980千円/㎡)は、人口・都市集積の均衡する札幌960万円(2900千円/㎡)仙台820万円(2480千円/㎡)と比べると高い感じです。

(2)東京・銀座と丸の内の地価推移

東京・銀座と丸の内の地価推移(10年間の推移)

東京・銀座と丸の内の地価推移(10年間の推移)

東京・銀座と丸の内の地価推移

東京・銀座と丸の内の地価推移(10年間の推移)

繁華街NO.1の銀座は日本の最高地価ポイントですが、アジア系訪日外国人の急増によるインバウンド消費の拡大が反映されたのか今回2008年(平成20年)のミニバブルの価格を超えました。一方、オフィス街NO.1の丸の内は、上昇が続いていますが2008年(平成20年)の水準までは回復していません。

2、大都市住宅地最高地価の比較

容積単価

容積単価

大都市住宅地最高地価の比較

大都市住宅地最高地価の比較

右表は住宅地の最高地価東京(千代田区六番町)と大都市の高級住宅地最高地価のランク付です。坪当たり1000万円を超えるのは断トツの東京だけです。ただし、容積単価で比較すると、横浜山手が1位東京にかなり近い2位です。大半が坪当たり200万円前後ですが,名古屋(2位)・広島(3位)・福岡(4位)が大阪よりも高いというのは意外です。また、札幌・仙台が坪当たり100万円未満というのは広島・福岡との比較ではかなり割安な感じがします。

3、インバウンド消費の影響

平成28年地価公示資料より作成

平成28年地価公示資料より作成

旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移

日本政府観光局(JNTO)2016年1月の観光統計

観光の訪日外国人急増により、2015年はショッピング・飲食・宿泊によるインバウンド消費が拡大しました。右表のグラフで比較すると、2014年に対して訪日外国人は約633万人(47%アップ)、旅行消費額は1兆4500億円(71%アップ)の増加です。

この訪日外国人の旅行消費額増加により、国内の大都市繁華街を中心に観光地やリゾート地の地価(2016年公示価格)が右表のとおり上昇しています。物販・飲食・宿泊の売上増加→新規出店による競争激化→賃料上昇→地価上昇です。東京五輪もあり訪日外国人の増加はまだ先がありそうなので、繁華街と観光地の地価上昇が続きそうです。

(本レポートは弊社代表安澤のブログ「不動産未来ナビ」の記事をもとに作成しております)